
「ゲーム作ってみたいけどどうすればいいんだろう?」
興味はあるけどどうしていいかわからない。なんとなくゲームエンジンてのは聞いたことはあるけどどんなのがあるの?
という疑問に答えながらおすすめのゲームエンジンを紹介したいと思います。
目次
ゲームエンジンとは?
ものすごく簡単に説明すると「ゲームを作るためのプログラムがある程度出来ているツールやプログラム」です。
ゲームはプログラムで動きます。そのプログラムを0からすべて自分で作っていくのはとても大変です。初心者ができるものじゃありません。
ゲームエンジンはゲームを動かすプログラムの基本的な部分を作ってくれていて開発の負担を減らしてくれたり、便利な機能がついていてスムーズに開発できるようになっていたりします。
一番人気のゲームエンジンはunityだけど・・
現在一番人気のゲームエンジンはunityです。
公開されているスマホアプリのほとんどがunity製と言っても過言ではないくらい使われています。
unityは基本的に3Dゲーム向けのゲームエンジンですが2Dゲームも作れます。
作ったゲームはスマホアプリにしたりswitchやプレイステーションでもプレイできるように変換できます。
確かに便利で高機能で無料!そして利用者も多いので他のサイトではみな「unity万歳!」なくらいunityを推しています。
しかし!!ここはあえての逆張り!!!
私はunityはおすすめしない!!
今現在スマホアプリを作るならUnityが良いというのは私も同意見です。
しかし、現在スマホアプリは飽和状態です。
公開したところで誰にも気づかれず全くダウンロードしてもらえません。
ましてや初心者の作ったゲームなどほとんど見向きもされないでしょう。
せっかく一生懸命勉強してあんまり上手じゃないけど作り上げたゲームを誰も遊んでくれないのは悲しすぎます。。
またそもそもアプリにするまで誰にも遊んでもらえないというのも大きな問題です。
ちょっと何かできるようになったら誰かに見せたいというのが人の心理。
アプリができるまでそれがお預けされてしまうのは初心者にはつらい。。
またアプリを公開するためにはストアへの登録が必要ですがこれは無料ではありません。
さらにiPhone向けアプリの場合アップルのパソコンが無ければアップルストアに公開できないので家のパソコンがwindowsだとパソコンを買わないといけません。
持ってるスマホはiPhoneなのに家のパソコンがwindowsだったら悲惨ですね。。
そんな問題がたくさんあるアプリ開発よりも問題が少なくて気軽に始められるのがブラウザで遊べるブラウザゲームの開発です。
ブラウザで遊べるゲームがおすすめの理由
GoogleChromeやAppleのsafariなどのウェブブラウザで動くゲームがあります。
ブラウザの上でゲームが動くのでパソコンでもiPhoneでもandroidでもまったく同じゲームを遊ぶことができます。
ブラウザゲームの最大の利点はこの「機種に関係なく遊べる」ことです。
またアプリと違って審査などなく自分のサイトがあればどんなゲームでも公開できます。
製作途中でも公開できます。エッチなのもグロなのも公開できます(自己責任)。
もちろん自分のサイトを維持する費用はかかるけどアプリを作っても自分のサイトを作って宣伝したりすることになると思うのでサイトの費用くらいはどのみち必要になると思います。
「1円もかけたくない!」というならゲーム投稿サイト(ふりーむなど)に投稿するという手もあります。
もう一つブラウザゲームの利点を上げるとゲームへのリンクをクリックしてもらってゲームページに移動するとすぐゲームが遊べることです。
インストールが必要ないので気軽に遊べます。友達にも遊んでもらいやすいと思います。
まずは敷居の低いブラウザゲームから始めてみるのが良いと思います。
実はUnityでもブラウザゲームを作ることはできるんですが今のところスマホのブラウザでの動作は保証されていません。
パソコンでのみちゃんと遊べます。
やはり今はスマホで遊べないのはかなりのマイナスポイントです。
噂によると「Project Tiny」というスマホブラウザ向けのものが開発中らしいですが今のところ話題になっていません。
ブラウザゲームでどの程度のゲームが作れるか見たい方は私のサイトを見てください(‘ω’)ノ
ブラウザゲームからスマホアプリにできる
ブラウザゲームをスマホアプリにすることもできます。
あとから「やっぱりアプリにもしたいなぁ」と思っても大丈夫です!
これはハイブリッドアプリと言ってブラウザで動作するアプリをスマホアプリ化する方法がすでにあります。
またmonacaというハイブリッドアプリ化を簡単にできるサービスもあります。
ちなみに私もスマホアプリを公開していてすべてmonacaで作ったハイブリッドアプリです。
私はアップル製品を持っていないのでiPhoneのアプリは作れないのでアンドロイド用だけですが興味のある方は遊んでみてください(‘ω’)ノ
ブラウザゲームが作れるゲームエンジン一覧
前置きがだいぶ長くなりましたがここからが本題。
ブラウザゲームを作れるゲームエンジンを調べてみましょう。
基本的にブラウザゲームでは2Dゲーム向けのゲームエンジンばかりです。
では現在使用可能なゲームエンジンを一通り見てみましょう。
enchant.js
enchant.jsはもうだいぶ古いJavaScriptのゲームエンジンなんですが今でも普通にゲームを作ることができます。
enchant.jsは一昔に人気があったのでかなりの情報がネット上にあります。
学習教材としても使われたりしていたのでお堅いサイトでも取り上げられて紹介されたりしています。
残念ながら現在は更新がストップし、公式サイトも消滅してしまいましたがゲームは作れます。
phina.js
enchant.jsを進化させたようなゲームエンジンのようです。
開発者の方がもともとenchant.jsユーザーだったらしく(本も出版されていた)enchant.jsの不満点を改良してゲームエンジンを作っていたようです。
そしてそれの2代目(?)がphina.jsのようです。
Tonyu System
アクションゲーム制作に特化したプログラミング言語&統合開発環境だそうです。ウェブ上でも開発できます。
開発者は@hoge1e3さんです。
pico-8
レトロ風のゲームが作れるゲームエンジン。
ダウンロードするには$14.99必要ですが統合開発環境なのでこれ一つでゲームも音楽もドット絵もマップも作れます。
海外では人気があるようで海外のゲーム投稿サイトitch.ioではかなりのpico-8製のゲームが投稿されています。
Lua言語というプログラミング言語で開発します。
Defold
スマホアプリのキャンディクラッシュを制作したKingが開発・運営している完全無料の2Dゲームエンジンです。
アプリ開発用のゲームエンジンですがブラウザゲームも作れます。
残念ながら国内では利用者が少ないようでほとんど情報がありません。
開発はpico-8と同じLua言語で行います。
Akashic Engine
ニコニコ生放送のドワンゴが公開している JavaScript ゲームエンジンだそうです。
ニコニコ生放送上で動作するゲームが作れるそうです。情報が少ないですが気になる存在です。
GB Studio
プログラミング無しでゲームボーイ風のゲームが作れる無料ゲーム開発ツールです。
基本的にはRPG風のトップビュー視点のゲーム制作向けのようですがアクションゲームやシューティングゲームも作れるようです。
これもitch.ioでちょこちょこ見かけますが日本ではほぼ見かけません。どうやら日本語対応していないようです。
RPGツクールMV
ゲームエンジンでは無いですがRPGが作りたいならツクールもありです。
RPGツクールMVはブラウザで公開できる仕様のようです。有料ソフトですが無料の体験版もあります。
ティラノスクリプト
ノベルゲームが作れる人気の無料ツールのようです。
ストーリー重視のゲームが作りたいならこういうのもいいですね。
PixiJS
PixiJSはゲームエンジンではなくブラウザでの画像の描画を高速に処理してくれるJavaScriptの2D描画ライブラリです。
ゲームエンジン的な機能を自分で作る必要がありますが2Dゲームであれば何でも作ることができます。
RPGツクールもPixiJSで作られているようです。
実はPixiJSでゲームエンジンを作って公開しています。
Phaser
上記のpixi.jsをコアに作られたゲームエンジンです。
JavaScriptのゲームエンジンとしては世界で一番利用されているらしいのですが国内での情報は少ないように思います。
初心者におすすめのゲームエンジン
上記の紹介したゲームエンジンの中で筆者が初心者にもおすすめと思うゲームエンジンはこちらです。
enchant.js
正直時代遅れ感が少しありますが、プログラミングが初めてなら情報量の多さで圧倒的なenchant.jsが一番わかりやすいと思います。
「とりあえずやってみたい!」という第一歩を踏み出すならスタートまでのハードルが一番低いと思います。
テキストエディタとブラウザだけでゲーム開発が出来てしまう手軽さも魅力。
enchant.jsですぐにゲームが作れるテンプレートを公開しているので良かったら使ってみてください。
pico-8
$14.99で有料ですが、お絵かきツールや音楽ソフト、マップ作成ツールが一つになっていてこれだけでゲーム開発が出来てしまう手軽さは魅力的です。
また、SPLOREというところで公開されている他の人の作ったゲームのプログラムを見ることができるので勉強にもなります。
購入方法から詳しく書いた記事があるので興味ある方はお読みください。
ドットインストールでも解説されています。
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